愛知県では10日、新たに6122人に新型コロナウイルスの感染が確認されました。

 内訳は名古屋市が1879人、岡崎市が360人、豊橋市が321人、春日井市が310人、豊田市が279人、一宮市が213人、小牧市が187人、西尾市が164人、豊川市が161人、東海市が128人、安城市が124人、半田市が110人などとなっています。

 感染し入院していた、慢性腎臓病などの基礎疾患があった小牧市の80代の女性など12人が亡くなったことも発表されました。

 県は10日午後対策本部会議を開き、「まん延防止等重点措置」を3月6日まで延長することを正式に決定しました。

 2月12日からは対象区域を東栄町も追加した「県内全域」とし、飲食店に対し営業時間の短縮を要請するほか、学校の部活動にも引き続き原則休止を求めます。

 会議に出席した専門家からは、1人の感染者が何人に感染させるかを示す「実行再生産数」が1.0を切っていないとして、「まだ縮小段階には入っていない」という指摘や、ワクチンの3回目接種を加速すべきとの声が上がりました。

 また、経済団体の関係者からは感染者や濃厚接触者の増加によって、「部品工場が思うように稼働できず親会社までフルで生産できない」「保育園の休園で保護者が仕事を休まざるを得ず、収入に影響が出ている」といったケースの報告がありました。

 9日時点でコロナ病床の入院者数は過去最多の1034人、病床使用率は62.1%となっています。

 これを受け、県は13日にも5段階ある病床フェーズ(フェーズ0〜2・緊急フェーズ1〜2)を上から2番目の「緊急フェーズ1」に引き上げ、一般医療を一部制限してコロナ病床を増床する考えです。