新型コロナウイルスの感染が高齢者へ広がっていますが、愛知県の大村知事は高齢者施設でのワクチンの3回目接種を、2月中に全て終了させるよう各市町村に要請する考えを明らかにしました。

 愛知県では17日、新たに6385人の新規感染者が確認されました。感染者数の高止まりが続く中で大きな課題となっているのが高齢者への感染の広がりです。

大村愛知県知事:
「重症化リスクの高い高齢者の生命を守り、急速に進む高齢者への感染拡大とクラスターの発生に歯止めをかけるためには、入所施設におけるワクチン接種を一刻も早く進める必要があると考えております」

 大村知事は17日午後の会見で、2月中に全ての高齢者施設での3回目ワクチン接種を完了させるため、各市町村や医療機関に対し、接種をさらに促進するよう要請する考えを示しました。

 2月1日から16日までに死亡した患者186人のうち、70歳以上の高齢者が9割以上だったことも明らかになり、愛知県は今後、施設へのスクリーニング検査を促すなど、高齢者の感染拡大防止に全力を挙げたいとしています。