過去最大規模となる新年度予算案などを審議する、名古屋市の2月定例議会が18日、開会しました。

 冒頭、河村市長は「不登校児童数と自殺した生徒数が調査開始以降、いずれも過去最多を記録し、学校の福祉的機能強化は待ったなしで取り組まなければならない」などと学校のいじめ対策に言及。子供の自殺を防ぐ「子供を1人も死なせないナゴヤ」の実現に取り組む姿勢を示しました。

 2月議会では、過去最大となる1兆3794億円の新年度一般会計予算案などが提出され、登校が難しい子供のためのフリースクールの設置や、スクールソーシャルワーカーの配置など、教育政策では62億円あまりを計上しています。

 また、小児ワクチンの接種推進や、紙と電子で発行されるプレミアム商品券事業などの新型コロナ対策として、あわせて365億円が盛り込まれています。

 このほか、名古屋市が2021年に本格参入したふるさと納税の寄附額が増えたことなどから、およそ340億円の補正予算案なども審議されます。

 名古屋市の2月議会は3月22日までの予定です。