5歳から11歳への子供の新型コロナワクチン接種で親たちが心配するのが、副反応です。

 打つべきか、打たざるべきか…。子供への接種について、新型コロナに感染した子供たちの治療にあたる「あいち小児保健医療総合センター」の伊藤健太医長に聞きました。

伊藤医長:
「(子どもの感染は)印象としては増えているなと思います」

 伊藤医長の病院ではここ最近、21床ある新型コロナ専門病床のうち、常に5床から10床ほどが埋まっているといいます。そんな中、心配しているのが感染者の増加に伴い増える重症化です。

伊藤医長:
「喘息みたいな基礎疾患があって、それによって呼吸が悪くなってというパターンもありますし、赤ちゃんでコロナにかかって少し呼吸が心もとない状況になって、ICUに入って管理するという例もあります」

 愛知県内では、感染者のうち10歳未満の割合が19日時点で13.8%。8%ほどだった去年夏の第5波よりも子供たちへの感染は深刻です。

 伊藤医長は「重症化を防ぐ」という観点からワクチン接種は有効だと話します。

伊藤医長:
「重症化の予防をしたいのであれば、ワクチンは接種していいと思います。2021年の年末に米国CDCの方から発表があって、安全性の評価というところではある程度の安全性がすでに証明されてきているかなと思います。ただ心配があるのは当然だと思いますので、接種のときに接種される医師とか医療者の人に、不安があれば遠慮なくぶつけていただいていいと思います。行政とかわれわれ医療者も十分に対応しようとは思っていますので。そういう意味でも安心していただきたい」