愛知県では、5歳から11歳までの子供たちへの新型コロナワクチンの接種が加速しています。

 県の大規模接種会場となっている豊明市の藤田医科大学病院では初日の5日、事前予約した19人の子供が接種を受けました。

接種した11歳の子供:
「打ててほっとしました」

接種した子供の父親:
「(家族で)自分だけ打てないから『ちょっと嫌だな』ってずっと言っていたので、早く打ててよかったなと」

 小さな子供への接種は難しさも。注射を怖がって暴れたり、泣き叫んだりすることもあるため、大人よりも時間がかかります。さらに、副反応を心配する親も多く、医師らにはより丁寧な説明などが求められます。

 名古屋空港ターミナルビルに設けられた大規模接種会場では、子供にリラックスした雰囲気で接種に臨んでもらおうと、待合室にはカラフルなバルーンやイラストを飾るなど工夫しています。

 さらに医師も看護師も子供の機嫌に合わせ、時間をかけ丁寧に接種をすすめます。工夫は接種を受けた子供にも伝わったようです。

接種した11歳の子供:
「いつも行っている病院より雰囲気がいいから、ちょっと安心した」

別の接種した11歳の子供:
「話しかけてくれながら打てたので、安心して打てました」

 愛知県の大規模接種会場は7日までに4か所設置されていますが、いずれも3週間後まで予約は全て埋まっているということです。

 また7日は、名古屋市でも5歳〜11歳の子供を対象にした医療機関での個別接種がスタートし、西区の名鉄病院では子供8人が接種を受けました。

 名古屋市では、9歳〜11歳の子供5万9000人に対し2月末にすでに接種券を発送していて、来週以降には8歳以下の子供の接種券を順次発送する予定です。

 名古屋市は子供の新型コロナワクチンの接種について、コールセンターを設け相談を受け付けています。

■名古屋市「ワクチン子ども相談窓口」
050-3205-1616(午前9時~午後5時半)