ロシアによる軍事侵攻で、首都キエフへの包囲網が更に強まっているウクライナ。東海3県でも支援の輪が広がっています。

 砲撃され、街にガレキがあふれている首都キエフ。傷ついたウクライナの人たちの支援になればと14日夜、刈谷ハイウェイオアシスの観覧車がウクライナの国旗の色、青と黄色にライトアップされました。

 国際平和への願いを込めたウクライナ支援の動きは、岐阜県でも…。

 養老町にある縫製会社「片山縫製」。ここで製造しているのが、ウクライナ国旗があしらわれたマスクカバー。蒸れにくいポリエステルなどの素材で作られていて、マスクの上から着けます。

片山縫製の社長:
「毎日毎日、テレビなどでウクライナの悲惨な状況を見てまして、(銀行との)商談の中でマスクカバーを作って支援しようというアイデアが出ました」

 元々、この会社は車のシートなどの内装品が主力商品ですが、戦闘が激化するウクライナのために何かできないかと、取り引きがあった十六銀行と共同でこの取り組みを始めました。

片山縫製の社長:
「ここまで反響がいただけるとは正直思っておりませんでした。皆さま方が『何かしてあげたい』『何かしよう』という気持ちが非常に高かったんだなと思っております」

 養老町内に設置された自動販売機では、多くの人が買い求めていました。

愛知県の蟹江町から買い求めに来た2人:
「ちょっと悲惨ですよね。何もできないですもんね」
「こんなことしかできないですけど」

大垣市から買い求めに来た人:
「テレビで見て心苦しいからね。少しでも支援になろうかなと思いまして。これ毎日着けて歩こうかな」

 3枚1セット1000円、来週から自社のホームページでも販売する予定で、売上の半分をウクライナの人道支援にあたる団体に寄付するということです。