新型コロナ感染者の増加と同時に増えてきているのが、オミクロン株の新たな系統「BA.2」です。BA.2への置き換わりは感染の再拡大と関係するのか、ウイルスを解析する名古屋市の衛生研究所を取材しました。

 再び増加の兆しを見せる新型コロナの新規感染者。愛知県の大村知事が警戒感を示しているのは「BA.2系統」です。

 従来のオミクロン株BA.1系統より感染力が強いとされ、愛知県内では3月に入り、1週間単位でのBA.2の感染者の割合が増加傾向にあり、置き換わりが進んでいます。

 毎日市内の医療機関から感染者の検体が持ち込まれ、ウイルスの種類の判定など詳しい解析を行っている、名古屋市守山区の名古屋市衛生研究所でも、2月ごろからBA.2の検出が増えてきているといいます。

名古屋市衛生研究所の担当者:
「うちに搬入される検体だと、現在われわれの体感で行くと『20%超えたかな』という感じですかね」

 市内から集めた検体でも、BA.2の割合は20%以上に…。この担当者は、従来の系統からBA.2系統への置き換わりは今後さらに進むとみています。

名古屋市衛生研究所の担当者:
「(今後BA.2に)切り替わっていくんだろうなとみているんですが。切り替わっていくと、今後患者数も増加に転じる可能性もあります。今も増加傾向にあるようなところはありますけれど」