三重県では30日、新たに660人が新型コロナウイルスに感染したことがわかりました。新規感染者が600人を上回るのは、20日ぶりです。

 感染がわかったのは、10歳未満から90代までの660人で、四日市市が119人、津市が96人、鈴鹿市が90人、桑名市が72人などとなっていて、半数以上の感染経路が今のところわかっていません。

 県によりますと20代以下の感染者が5割を占めていて、若い世代での感染が広がっているということです。

 1日あたりの感染者が600人を上回るのは3月10日の621人以来20日ぶりで、1週間前を7日続けて上回っていることから、県は「リバウンドの兆しがみられる」として、マスク会食などの感染対策の徹底を改めて呼びかけています。

 また、3月8日から16日にかけて感染が公表された124人への変異株検査の結果、20人が感染力が強いとされる「BA.2」だったと発表されました。

 三重県の30日時点の入院患者は前日から8人増え144人で、病床使用率は27.5%に上がっています。重症者は6人で変わっていません。

 自宅療養者数は前日から339人増え3456人です。

 一方、三重県の一見勝之知事は30日の会見で、「まだ感染者は落ち着いていないが、社会経済を回していく必要がある」として、県独自の「再拡大阻止重点期間」を4月3日で解除し、5日からは県民などを対象にした県内旅行の割引を実施することを明らかにしました。