名古屋大学で18日、新型コロナワクチンの職域接種が始まりました。若者の接種は、思うように進んでいないのが現状です。

 名古屋大学で18日から始まった新型コロナワクチンの3回目職域接種。

(リポート)
「会場は豊田講堂のアトリウムです。奥には5つの接種ブースが並んでいて、準備が進められています」

 この会場では、名古屋大学や名城大学など愛知県内の7大学と、豊田高専の学生たちも接種ができます。1日最大1500人、それぞれの学生と教職員ら2万4000人が対象です。

 接種は完全予約制で、受付が始まる5分前には、早くも学生らの列も…。

大学院1年生:
「打てたら打ちたいなと前から思っていたので。自分がコロナに罹ってしまうと、研究活動が止まるのは嫌だなって」

別の大学院1年生:
「全く抵抗はないです。自分が結構出張が多いので、研究のメンバーとかに迷惑がかからないように接種はやっていこうかなと考えています」

大学4年生:
「部活に専念したいっていうのもあって、コロナに罹らないために。(2回目接種の時は)結構熱が出て腕も痛くて、(今回も)ちょっと怖いです」

 接種に来る若者がいる一方、希望者は決して多くないのが現状です。

 最大1500人の接種枠に対し、18日の予約は3分の1の499人。全ての日程の予約率も、18日時点で18.5%に留まっています。

 愛知県内では65歳以上の3回目接種率が9割に迫っているのに対し、18歳から20代の若者はまだ2割台。若者の接種は思うように進んでいません。

 大村知事は18日午前の会見で、20代・30代の接種率を当面は50%を目指して進めていく考えを示しました。

 しかし、接種に来ていた学生の周りにも、3回目接種に対して「ホンネ」をこぼす若者がいるといいます。

大学1年生:
「また熱が出ちゃうのが心配だな、みたいな」

大学4年生:
「3回目はいいかな、みたいな感じの子もいます」

大学2年生:
「親が反対してるっていうのは聞きました。『3回目はもう受けるつもりはない』って言ってました。若い人だと罹っても1週間くらいで治ってすぐ活動できるので、受けてない人が多いんじゃないかなと思いました」

 なかなか進まない若者の3回目接種。新規感染者数が下げ止まる中、感染拡大防止に向けた課題です。