岐阜市の医療機関が去年、29人に「期限切れ」の新型コロナワクチンを接種していたことがわかりました。使用期限が4か月以上切れたものも接種していました。

 岐阜市によりますと、2021年9月から10月にかけ、市内にある医療機関が行った新型コロナワクチンの接種で、13歳から90歳の男女29人に対し、誤って使用期限が切れたワクチンを接種したということです。

 期限切れのワクチンは、使用期限が最大で142日過ぎたものもありました。

 今年1月、岐阜市が接種履歴のデータを整理をしていたところ、期限切れワクチンが接種されていることに気付いたということです。

 この医療機関がワクチンの説明文書などを十分に確認していなかったことがミスの原因で、これまでに健康被害の報告はないということです。

 問題の発覚を受け、岐阜市はこの医療機関との接種の委託契約を解除しています。