JR東海はホームドアやエレベーターなど駅のバリアフリー化を進めるため、国の制度を使った鉄道運賃の値上げを検討していることを明らかにしました。

 JR東海の金子慎社長は26日午後に開かれた記者会見で、駅のバリアフリー対策について「利用者に一定の負担をして頂こうと検討している」と述べ、運賃を値上げする考えを示しました。

 バリアフリーの整備にかかる費用を運賃に上乗せして利用者に負担を求める国の制度を活用するもので、この制度の導入に言及した鉄道会社は、東海3県ではJR東海が初めてです。

 バリアフリー化に向けた運賃の変更を巡っては、JR東日本や東京メトロが来年春以降、10円値上げすることをこれまでに発表していて、JR東海は値上げの幅や対象路線、導入の時期については未定としています。