新型コロナウイルスの流行で、使い捨てのマスクが欠かせなくなっていますが、使ってみると耳が痛いなど、買ったものが自分に合わないケースもあります。

 こうした不満を解消して自分に合うマスクを見つけてもらってから買ってもらおうと、三重県の衣料品店が試供品のマスクを無料で渡すサービスを行っています。

 三重県の総合衣料品店・わたせい。「三重県下、どこにも負けない品ぞろえ」とうたう使い捨てマスクは全部で45種類。しかし…。

女性客:
「耳が痛くなったり、結構ゴムが切れることが多かった」

別の女性客:
「微妙に小さかったりとか大きかったりとか、あと呼吸するのにくっつく」

 そんな購入してもピッタリ合うマスクが見つからないという不満を解消させたのが…。

わたせい久居店の店長:
「本日店内におきまして、マスク試供品お渡し会を開催しております」

 機能性重視のマスクや色付きのマスクまで、買う前に無料で7枚まで持ち帰って、試すことができます。

わたせいの社長:
「30枚入りマスクでいきますと、1枚だけ使ったけど合わなかったマスクがお客さまの手元にある。たった1枚だけ合わないがために、ゴミになるかもしれないマスクが増えるというのをなんとか撲滅をして、無駄のないお買い物を楽しんでいただく。そこが一つのきっかけです」

 このアイデアは多くのお客さんから共感を集め、この日の買い物客のうち、7割以上の人が「お試しマスク」を受け取ったといいます。

女性客:
「これから暑くなるので、涼しくなる物とか使っていったらどうかなとか思っています」

別の女性客:
「いま3層とか4層とか種類があるので、色々試してみたかった」

 わたせいの「マスク試供品お渡し会」は、三重県内の8店舗で5月31日まで開かれています。