三重県伊勢市の猿田彦神社で、今年1年の豊作と豊漁を祈願する神事が開かれました。

 この神事は「猿田彦のおみた」の愛称で親しまれていて、神社の裏にある神田に八乙女と呼ばれる8歳の女の子8人が米の苗を運びました。

 その後、桃山時代の装束を身にまとった「植方」が、田楽が流れるなか、一列に並んで苗を植えていきました。

 2020年と2021年は、新型コロナの影響で一般公開が中止されましたが、2022年は3年ぶりに公開され、訪れた人たちは鎌倉時代から続くとされる伝統の神事を楽しんでしました。

 田植えの後には、恵比寿と大黒が描かれた大きな団扇を重ね合わせて、豊作か大漁かを占う団扇角力が行われ、今年は豊作の「大黒」が勝ちました。