新型コロナに対する経済対策「県民割」が、9日から愛知県でも再開されました。今回は近隣の県にも対象が拡大しました。

 愛知県ではコロナの感染が減少傾向となってきたため2022年1月以降、停止していた「県民割」を9日から再開しています。

 県民割は2種類。1つは個人旅行を想定した「あいち旅eマネーキャンペーン」。宿泊料金が上限5000円の半額、お土産や飲食なども利用額に応じて電子マネーで還元されます。

 もう1つが団体旅行を想定した「LOVEあいちキャンペーン」。旅行業者への補助で、宿泊・日帰り旅行商品を上限5000円の半額で販売します。5月19日以降の宿泊分が対象です。

 愛知県豊田市の「猿投温泉ホテル金泉閣」。100%源泉で、全国でも珍しい飲むこともできる温泉です。

猿投温泉ホテル金泉閣の総支配人:
「(GWは)一番多い日で60名ほど宿泊していただける日がありました。GW明けの宿泊人数が(1日)18〜25名くらいの間で推移しています」

 3年ぶりに制限のないゴールデンウィークであったため、連休中は去年に比べると売り上げは1.5倍ほどまでに回復したということですが、心配なのはこれからの時期…。

 9日から始まった県民割は、どれくらい追い風になっているのでしょうか。

総支配人:
「(県民割利用者は)把握している限りでは60名ほどになっております。電話での問い合わせがあった方には、予約の確認書を郵送させていただいている。県民割自体の周知が進んでいけば、もしかしたらもう少し予約も増えるのかなと」

 9日チェックアウトしていたお客さんに聞いてみても…。

客:
「知らなかったです」

別の客:
「知らなかったです。ぜひ使いたいです」

総支配人:
「県民割の案内をいただいて、急きょ(チラシを)5月3日に投函させていただきました」

 ゴールデンウィーク明けの目玉として「県民割」をしっかりと明記したチラシを作って、大型連休中に配布したといいます。

 また9日から、愛知の「県民割」を近隣の県に住む人も利用できるブロック割も始まります。

総支配人:
「少しでも宿泊していただいて、温泉の良さなどを知っていただきたい。一度そういうところから来てほしいなと」