本場の食材を輸入して仕入れているメキシコ料理店が、原油高や円安などで大きな影響を受け、悲鳴をあげています。

 クリスピーチキンに野菜とサルサソースを添えた看板メニューのタコスに、アボカドを丸ごとひとつ使ったワカモレ。

 名古屋市中区のメキシコ料理店「ホットスパイスムーチョチキン」。メキシコ料理店が今、苦境に立たされています。

ホットスパイスムーチョチキンの店長:
「4月で(アボカド1つあたり)30円くらい上がったんです」

 店長を悩ますのは、アボカドの高騰です。

 名古屋市中央卸売市場によりますと、アボカドの卸値はウクライナ侵攻前の今年1月には1キロ当たり501円でしたが、4月は653円と30%以上値上がりしました。このお店の仕入れも1個30円も高くなりました。

 さらに、メキシコ料理に欠かせないタコスは、原材料の小麦も3月ごろから徐々に値上がりし、1キロあたり50円高くなったといいます。ほかにも食用油が2000円ほど値上がりしました。

 店長が仕入状況をまとめたリストは、ほとんどが「値上げ」を意味する赤で示されています。

店長:
「アボカドとかポテト、タコスの生地に使う粉ものは、ここ1〜2か月でぐっと上がった印象です。円安、原油高騰、ロシアに輸入を頼っていた部分が多いと聞く」

 ウクライナ情勢を受けた原材料費の高騰に加え、原油高による輸送費の高騰。そこに追い討ちをかけたのが円安です。

 店では国内産の鶏肉以外、アボカド・ライム・テキーラなどほとんどを輸入に頼っています。対策として、事前に値上げの連絡があった油や小麦を、少しでも安いうちにと1か月分購入していました。

 さらにアルバイトの従業員の勤務時間を1時間減らすなど、人件費も削って店を切り盛りしています。

店長:
「大変ですし、ちょっとしんどいし勘弁してほしいですけど、悩むくらいならあの手この手で工夫して乗り切っていくしかない」