「勝負めし」ホテルのレストランで提供始まる…藤井五冠が連勝飾った叡王戦第2局 対局場は“洋室”スイート
将棋の藤井聡太五冠は15日、出口若武六段との叡王戦第2局で勝利し、2勝としました。対局は名古屋市中区の「東急ホテル」の最上階で行われ、「勝負めし」が16日から一般のお客さんにも提供されています。
叡王戦五番勝負の第2局。叡王のタイトルをもつ藤井五冠は、勢いのある若手棋士の一人、出口若武六段(27)の挑戦を受けました。
金屏風の向こうに見える紫の壁…。対局場は名古屋東急ホテルの最上階です。
名古屋東急ホテルのセールスマネージャー:
「こちらがロイヤルスイートになりまして、家具を全部どかして、畳を敷いて対局場に変わります」
1泊30万円の豪華な部屋。叡王戦の舞台となるのは今年で2度目です。ホテルには和室もありますが、洋室が選ばれた理由はコロナ下において重要となる換気。高級ホテルでは珍しく窓が開くことが、今強みとなっていました。
またトイレが2つあり、両対局者で使い分けられるほか、セキュリティが万全で静かなことも選ばれた理由のようです。
料理は今年も、天むすやひつまぶしなどの名古屋めしを押さえつつ、叡王戦の持ち時間の少なさを考慮して洋食はワンプレートにしました。
対局者がよく頼むカレーはもちろん、名古屋コーチンのオムライス、そしてホテルの名物というローストビーフも丼です。
総料理長:
「昼食として食べられるので、時間も限られてますので、食べやすいものという思いもあってご用意させていただきました」
2人が注文したのはオムライス。ちなみにこのメニュー、16日から「勝負めし」として一般の人でもレストランで食べられます。
対局は膠着状態となり、午後4時半過ぎ、同じ局面が4回現れる千日手が高速で行われ引き分けに。
藤井五冠にとってタイトル戦では初となる千日手、30分後に指し直しとなりました。
先手となった藤井五冠は思い切りよく攻めていき、午後7時31分、75手で勝利しました。
藤井五冠:
「リスクの大きい指し方で、ちょっと判断がつかない局面が多かったかなと思います」
藤井五冠はこれで2連勝とし、防衛に王手をかけました。第3局は5月24日(火)に行われます。