夏場を前に「屋外でのマスクをどうするか」について議論されています。「まだまだ必要」「外したいけど人目が気になる」街の人も様々な葛藤があるようです。

 18日正午過ぎの名古屋市中区栄。手元の温度計では28度を超えていました。マスクをしていると、内側に熱がこもって、少し息苦しさ感じられます。

 18日の東海3県は、青空が広がり気温が上昇。日傘や半そで姿の人も目立ちますが、マスクの着用についても様々な意見が…。

女性:
「外では外すかもしれない。周りの様子を見つつ考えていきたい」

男性:
「屋内はして、屋外はとる。鼻を出すだけでだいぶ違うから。日本人は皆と一緒にしなきゃいけないという感覚があるから」

 子育て中の主婦は…。

1歳半の子をもつ母:
「子供がいるので、周りにマスクを外している人がいっぱい来たら、ちょっと怖いかなと思います」

 仕事によって配慮が必要という声も聞こえてきました。

建設現場の誘導員:
「通行人の人に嫌な思いをさせたくないからね。マスクなしでやっていると『あの人はなんだ』と言われるよ、たぶん」

 サラリーマン向けにワンコイン弁当を販売している人は…。

弁当の販売員:
「無言で売るわけにはいかないので着けます。衛生面でも着けた方が良いと思うんですけど」

 接客で声を出すので、外であってもマスクは必須だといいます。

岸田首相(5月12日):
「今の段階でマスクの着用を緩和するということは現実的ではないと、政府としては考えています。人との距離が十分とれれば、屋外でマスクの着用は必ずしも必要ではなく」

 夏を前に出始めた「脱マスク」の議論。中でも悩ましいのが、運動する時のマスクです。

 ランニングコースとして人気の名城公園。走っている人の口元を見てみると、マスクをつけたままのランナーもいますが、ノーマスクでランニングする人も多く見られました。

 44年間、ほぼ毎日ランニングをしているという86歳男性は…。

86歳男性:
「(運動時は)しないです。マスクすると苦しくなっちゃう。マスクしとったら運動できひん」

 一方、マスクを着けて、4人でグラウンドゴルフを楽しんでいた人もいました。

男性:
「コロナでこういう時代だもんでね、マスクしてやっておるんですけど」

 スポーツ中でも、念のためマスクをつけていると言いますが、それでも…。

女性:
「暑くなってくるとマスクはこれからちょっと苦しいと思うんですけど、公園ですし、暑かったらちょっと外すようになるかと思います」

男性:
「2メートル離れれば、外してもいいんじゃないですかね」

 名古屋市中区の若宮大通公園で、マスクを外してバスケをしていた若者は…。

バスケをしていた男性:
「運動する時は基本外します。マスクをしていたらキツイので」

別の男性:
「今は周りに人がいなかったので、マスクは外してます」

 政府にはこんな注文も…。

男性:
「国に運動中は外していいとか、こういう時はダメみたいなルールを作ってもらったら、こっちも楽かなと」