発達への影響など懸念…2歳以上の就学前児童の“マスク着用” 政府「一律には求めない」推奨見直し検討
一部の保育園では、小さな子供の発達を促そうと保育士が透明のマスクを活用しています。小さな子どもの発達に詳しい椙山女学園大学教育学部の清葉子准教授に、『透明マスク』で顔全体が見えることが、子供にどのような影響があるか聞きました。
清准教授は「透明マスク」について、「見えないものが見えるようになるのはいいこと」として、一定の評価をしています。
清准教授によれば「小さな子どもは相手の表情、特に口元をよく見ている」ということです。
例えば食事の時、子供たちは「口をあーん」と開けたり、「ごっくん」と飲み込んだりする食べ方や、咀嚼の方法を相手の口元を見て学びます。
本の読み聞かせの場面では言葉だけでなく、読んでくれる人の顔全体の表情から物事を感じ取っているとして、「小さな子供の発達において、相手の口元を含めた表情を見ることは大事」と説明しています。
政府は、新型コロナの感染防止対策として推奨していた、2歳以上の就学前の子供に対するマスクの着用について「一律には求めない」とし、推奨の見直しを検討しています。
理由としては「子供の発達への影響」や「熱中症などのリスク」が懸念されるためとしています。
小さな子供には“表情”等も情報源…口元見える『透明マスク』保育士が活用「目だけじゃなく口の動きも大切」