愛知県豊田市の取水施設で大規模な漏水が発生している問題で、供給が止まっている農業用水を確保するため、安城市は独自で川からの取水作業を進めています。

 豊田市の「明治用水頭首工」で大規模な漏水が続いている問題では、農業用水の供給が止まったままで、周辺の農家らに大きな影響が出ています。

 こうした状況を受け、安城市は市内を流れる追田川から独自で農業用水をくみ上げることを決め、24日朝から川に土嚢や仮設ポンプを設置する作業を進めています。

 くみ上げた水は明治用水の本線ではなく支線に供給され、付近の水田などですぐに使用できるということで、午後にも供給が始まる見込みです。

 一方、明治用水を管理する土地改良区では用水路と農地をつなぐパイプラインの点検を進めていて、準備が整い次第、地域ごとに日程を区切るなどし試験的な供給を開始したいとしています。