今年3月、名古屋市瑞穂区で小学生2人が信号無視の車にはねられ死傷した事故の初公判で、運転していた男は涙を見せました。

<裁判長>
「公訴事実に違うところはありますか?」

<藤川被告>
「ありません」

 名古屋市千種区の無職・藤川幹人被告(51)は27日の初公判で、か細い声で起訴内容を認めました。

 今年3月、名古屋市瑞穂区田辺通の交差点で起きた事故。修了式を終え下校していた小学生の女の子2人が、横断歩道を歩いて渡っていたところ、藤川被告が車で赤信号を無視して進入。

 2人をはね、当時3年生の女の子(当時9)が死亡。4年生だった女の子(当時10)も重傷を負いました。

 藤川被告は、過失運転致死傷の罪で起訴されました。

 27日の初公判で藤川被告は起訴内容を認め、続く冒頭陳述で検察側は、「被告は交際相手との待ち合わせに遅れ急いでいた。爪切りをしまおうとしてわき見運転をしていた」などと指摘。

 そして、亡くなった女の子(当時9)の父親の供述調書を読み上げました。

<父親の供述調書>
「娘は太陽のような子でした。事故があってから時間が止まってしまいました。娘を返せと言いたいです」

 藤川被告は背中を丸め、静かに泣きながらその言葉を聞いていました。

 弁護側は「運転意識の甘さや自責の念があり、今後車を運転しないことを誓っている」などと主張しました。