三重県では5月27日、新たに311人が新型コロナウイルスに感染したことわかりました。6日続けて1週前の人数を下回っています。

 感染がわかったのは、10歳未満から90代までの311人です。内訳は四日市市が55人、津市が50人、鈴鹿市が44人、桑名市が38人などとなっていて、半数近くの感染経路が今のところわかっていません。

 年代別では10歳未満と20代がそれぞれ全体の17.7%を占めていて、多くなっています。

 また、新たに3つの施設でクラスターが発生したと発表されました。

 医療機関で10人、介護老人保健施設で14人、特別養護老人ホームで16人のクラスターが発生していて、5月8日から17日までの間に入所者や職員への感染が確認されたということです。

 県は、いずれのクラスターについても、「マスクの着用が難しい入所者らもいて、食事やトイレの介助の際に感染が広がった可能性がある」としています。

 三重県の27日時点の入院患者は前日から2人減って94人で、病床使用率は20.3%に下がりました。重症者はゼロが2週間続いています。自宅療養者数は、146人減って2855人です。

 三重県の一見勝之知事は27日の定例会見で、「今は小康状態だが、300人を超える感染者が出ているので油断はできない。これからインバウンドの再開が見込まれているので、可能な人はワクチン接種で対策をしてほしい」と話しました。