愛知県豊田市の明治用水の取水施設では、大規模漏水の問題が続いています。30日からエリアを分ける形で農業用水の本格的な供給が再開しましたが、4日に1度の供給となり、農家からは不安の声も上がっています。

 豊田市の取水施設「明治用水頭首工」で続く大規模漏水。5月17日から農業用水の供給が止まり、田植えなどに大きな影響が出ていましたが…。

(リポート)
「30日から地域を分けて農業用水の供給が始まりました。対象となったこちらの田んぼでは、給水栓から勢いよく水が出ています」

 対象エリアを4つに分け、順番に水を送る形で農業用水の供給が再開。これまでに行った試験的な供給で一定量の水の流れが確認できたことを受けて再開されましたが、1つのエリアに供給されるのは4日に1日の頻度。

 30日に水が出た場所では、原則31日から3日間は、供給が止まることになります。

刈谷市の農家:
「植えたはいいけど、いろいろまだ除草剤ふるったり、あと水の管理は本当に大切なので心配ですね。こんな天気がいいと、すぐに干上がっちゃうんですよね」

 30日、愛知県の大村知事は、農家への新たな支援策を発表しました。

大村愛知県知事:
「(田んぼに)いったん水がなくなっちゃってですね、カラカラに乾いちゃったやつをもう一回水で浸してやると、もう一回除草剤や農薬をまかないといけないというんですね。そこそこの金額になりますので、そこは農家の責任じゃありませんのでね、県のほうで予算立てをしたい」

 農業用水の供給停止で影響を受けた農家に対し、新たな苗や農薬を購入する費用の全額を補助する考えを明らかにしました。