名古屋市千種区の市立・菊里高校で、校舎からコンクリートの外壁の一部が落下しているのが見つかりました。

 市の教育委員会などによりますと、名古屋市千種区の菊里高校で28日、校舎の4階部分からコンクリートの外壁の一部が剥がれ落ち、部活の引率で来ていた別の高校の教師の肩に当たりました。

 剥がれ落ちた外壁は手のひらの半分ほどの大きさで、教師にケガはありませんでした。

 学校などが、30日に業者と共に現場を点検し、さらに剥がれ落ちることを防ぐため、周辺の壁を部分的に削り取る対策をしたということです。

 壁が剥がれ落ちた校舎は60年前に建てられたもので、コンクリートの劣化が原因とみられています。

 名古屋の市立の学校には、ほかにも老朽化が懸念される校舎がありますが、教育委員会は「数が多すぎるため臨時の点検は考えていない」としています。