新型コロナワクチン「ノババックス製」ワクチンの接種が、愛知県でも始まりました。従来のワクチンより副反応の頻度も低いと言われていますが、5日に接種を終えた人に1日経っての副反応について取材しました。

 名古屋市東区で愛知医科大学のクリニックに開設された、ノババックス製ワクチンの接種センター。初日の5日は、事前に予約した40人が接種に訪れていました。

 実はこのうち7割が「1回目」のコロナワクチン接種。「ノババックス製」はファイザーやモデルナのコロナワクチンとは異なる仕組みのため、アレルギーなどが理由でこれまでのワクチンは接種できなかった人も打てるようになったためです。

接種した男性:
「初めてです。薬のアレルギーがあったので、(医者に)ワクチンを打っても大丈夫かという確認を取って」

接種した女性:
「ちょっと心臓の不整脈がありまして、今までの(他の病気のワクチン)と同じ製法で作られているということだったので」

 残る3割は「3回目接種」で、ファイザー・モデルナとの交互接種も認められていますが、ノババックスを選んだ理由を聞きました。

接種した女性:
「(1,2回目は)ファイザーで。副反応としては熱とか何も出なかったんですけれど、あとはちょっと下痢が続いて。それでちょっと今回3回目どうしようかなと思った時にこれが出たから」

接種した男性:
「1回目と2回目はモデルナを打ちました。ともに38度以上の副反応が出てしまったのでちょっと3回目は敬遠していたんですけれども、今回はノババックス製ということで副反応が少ないとうかがってましたので、ちょっと打つことに決めました」

 厚生労働省によると、ノババックス製はファイザー製やモデルナ製の副反応に比べて、接種部位の痛みや発熱などの割合が低いとされています。副反応の経験から3回目接種を躊躇していた人も選択していました。

 接種から丸一日が経過した男性に体調について聞きました。

接種した男性(20代):
「何も打っていないときの状況と変わらないといいますか。明け方は微熱で37.1度ぐらいあったんですけど、今は平熱に戻って36度台ですね」

 副反応を見越して6日は有休を取ったそうですが…。

接種した男性(20代):
「腕の痛みというか、(打ったところの)違和感は多少あるんですけれども、その他は特にいま不調などはないですね。腫れは全然ないですね。(打った場所が)もう分からないぐらいだと思うんですけれども」

 接種部位が赤く腫れるといった症状も出ず、今のところ異常はないと話していました。

 18歳以上が対象のノババックス製ワクチン。愛知県の接種センターは予約制で、6月中旬以降、7月の予約を受け付けます。