保管後ささしまエリアへの移転を検討…名古屋駅前のシンボル『飛翔』撤去作業開始 リニア開通に伴う再開発で
名古屋駅前のモニュメント「飛翔」が駅前のシンボルとして親しまれてきましたが、姿を消すことになりました。
ステンレスパイプで作られた「飛翔」は、高さ23メートル、直径は21メートル。
リニア中央新幹線の開通に伴う再開発で撤去されることになりました。撤去作業は6日午後11時からスタート。クレーンやトラックなど作業に使う車両を停めるヤードを作るため、1車線を規制する撤去の準備工事が進められています。
6月下旬には、モニュメントの上半分にあたる10メートルをカット。その後足場を組み、下半分のパイプを1本ずつ手作業で撤去し、10月中旬に撤去が完了します。
飛翔が誕生したのは平成元年の1989年。名古屋市制100周年を記念する事業で作られました。当時はパイプから水が出る噴水にもなっていて、夜には光と水の共演が楽しめました。
その後、長年名古屋のシンボルとして親しまれてきましたが、リニア中央新幹線の開通に向けて駅前を広場にするため、撤去が決まりました。
惜しまれながら“引退”することになった飛翔。7日は最後の姿を写真や動画におさめる人の姿がありました。
男性:
「寂しいですけれど、時代の流れかな」
女性:
「当たり前にあるものというイメージがすごくあるので、想像つかないですね」
別の男性:
「嫁さんと結婚する前に、よくここで待ち合わせというのがありましたんで」
撤去された「飛翔」は、港区にある市の施設で保管。ささしまエリアへの移転が検討されていますが、具体的な場所や移転時期は決まっていません。