失わないと分からない…ウクライナ人女性「平和とは慣れ親しんだ日常」中学校で特別授業 両親は今も母国に
三重県四日市市のウクライナ出身の女性が中学校で母国の言葉や文化を伝える「特別授業」を行いました。中学生からは「平和とは何か」という質問もあがりました。
四日市市の橋北中学校の英語の授業。2年生のクラスでは、英語ではなくウクライナ語の発音を勉強していました。
先生は市内に住むポノマリョヴァ・アンナさん。ロシア近くのウクライナ北東部・スムイ出身で、両親は現在もウクライナにいます。
9日は、母国の言葉や文化を英語で伝える特別授業を行いました。
アンナさん:
「ウクライナ語では『ボルシ』。ボルシチはロシアの料理だって日本ではよく言われているけど、ウクライナ料理なんです」
またウクライナでは英語は「外国語」のため、日本の子どもたちと同じようにゼロから学校で勉強することなどを伝えていました。
授業が終わると、生徒が英語で質問です。
生徒:
「平和についてどう思いますか?平和ってなんでしょうか?」
アンナさん:
「難しい質問ですね、当たり前に毎日シャワーを浴び、毎日食事する慣れ親しんだ日常が『平和』で、それは失ったときに初めて分かるものです」
失ってから気づく日常が、アンナさんの思う平和です。