大規模な漏水の影響で農業用水の不足が続いている愛知県豊田市の「明治用水頭首工」周辺では、農家から梅雨の訪れに安堵の声が聞かれました。

 豊田市福受町では、1か月ほど前にはほとんど水がなかった田んぼに、14日は5センチほどにまで水が溜まっていました。

 漏水の影響で農業用水の不足が続き、現在は4日に1回の給水となっていますが、水の量が少ないため稲が例年ほど育っておらず、米農家からは梅雨入りに安堵の声が聞かれました。

豊田市の農家:
「この1カ月は水で正直気持ち的に疲れてきていたところもあったので、安心と言えば安心です。梅雨は梅雨でなんとかしのぐけど、夏場から収穫までの間の水がちょっと不安ですよね、まだ」

 明治用水頭首工では、水漏れの原因となっている穴がある左岸側で、土嚢を設置する工事が行われる予定でしたが、雨の影響で作業に遅れが生じています。