シーズン途中に異例の「野手から投手」へ登録変更することになったドラゴンズの根尾昂選手が15日、取材に応じ、ピッチャーへの意欲を話しました。

 15日午後2時ごろ、本拠地バンテリンドームで練習を始めた根尾昂選手(22)。「投手・根尾」のニュースから一夜明け、その手には真っ赤な投手用のグラブが…。

 大野投手や柳投手たちとの投内連携に参加し、投手としてのスタートを切りました。

 練習終わりに本人を直撃しました。まずは「投手登録」のいきさつについて。

根尾投手:
「より試合で自分がどこで活躍しているのかというのを想像しながら、立浪さんとシーズン始まってからもそうですし、昨シーズン終わりで秋のキャンプが始まったときからずっと話はさせていただいていたので、このタイミングになったかという感じですね」

「野手・根尾」への未練は…。

根尾選手:
「もちろんもっと打ちたいという気持ちはありますし、投げたいっていう気持ちもありますし。中途半端だって言われようが、投手でやっていくというところを一番には思ってはいるんですけど。ただバッティング練習もしますし、今までやってきたことが全くゼロになるわけではないので、そこに関しては前向きにというか」

 異例となるシーズン途中での登録変更、投手・根尾の起用法について指揮官は…。

立浪監督:
「本人の意見も尊重しながらやって決めた結果ですからね。あとはピッチャーで大成していけるように、われわれも勿論サポートはしますけど、そんな甘いものではないということを本人にも伝えていますし。とにかく将来的には先発で投げられるピッチャーになれるように。まだ(1軍で)2試合しか投げてないわけですし。しばらくは落合コーチという経験豊富なコーチがいますから、そこに預けて上(1軍)で使っていきながら、その結果を見てまた判断して、下(2軍)でもう1回しっかりやらせた方がいいのか。適性を見ながら、まずは教わることが多いので、そこを終わってから判断したいなと思っています」

 入団4年目で投手・根尾という異例の大決断。ファンからも賛否の声が挙がる中、根尾投手はすでに前に進んでいます。

根尾投手:
「プロ野球ではまだピッチャー1年目なので、そこはゼロからの気持ちでいうか、吸収できるところは吸収してやっていきたいなと思っています。過去になかなか内野手であったり野手から投手になった例はないというのは聞いてはいるんですけど、僕は僕なので」