ウクライナで現地のオーケストラを指揮する男性が名古屋で講演し、楽団員の現状を伝え、音楽家たちの支援を呼び掛けました。

 講演したのは2012年からウクライナ・チェルニーヒウフィルハーモニー交響楽団で常任指揮者を務める高谷光信さん(46)です。

 高谷さんは2020年の2月以降、新型コロナの感染拡大やロシアによる侵攻の影響で日本に滞在しています。

 現在、楽団員が国内外に散り、同僚の指揮者がドンバスで戦っていることや、オーボエやファゴットの奏者が従軍音楽隊になり軍服で演奏していることなど、戦地の状況などを伝えました。

高谷さん:
「(現地は)演奏できる状況ではない。楽器を銃に持ち替えている」

 また、戦争の終結後に音楽家たちがすぐに活動を再開できるよう支援のための募金も呼び掛けました。