新型コロナの感染状況が徐々に落ち着き、3年ぶりに多くの小中学校で水泳の授業が再開されました。久しぶりの水泳ということで、子供たちに思わぬ影響が出ていました。

 気持ちよさそうな子供たち。低学年は入学してから初めてのプール、4年生は1年生の時以来。3年ぶりに再開した水泳の授業では、ある影響が出ていました。

 名古屋市南区のスポーツ用品店「スポーツスタジアムソブエ」。水着の販売コーナーへ向かうと…。

担当者:
「以前はスクール水着のコーナーというと、ここからここまでは結構びっしり詰まっていたんですけど、ここ1スパンで収まる分量になっちゃっていますね」

 子供用の水着が品薄状態に。コロナ前の2019年に比べて25%ほども増えているといいます。

担当者:
「(保護者は)1年生の時に買ったんだけど、3年になってはこうと思ったらはけないじゃんみたいな、パツパツになって」

 初めての授業に合わせて買い求めたり、3年ぶりということでサイズが合わなくなって買い替えたりと、一気に需要が増えたためです。

 さらに日焼け防止として多くの学校が認めている、ラッシュガードも足りない状態になっていました。

 そして、コロナ禍におけるプールの授業の中止で増えたのが「泳げない子」です。

平針スイミングスクールのコーチ:
「急に学校のプールとかが始まったので、やりたいという人が増えてきて。小学生くらいだと(水に)顔つけられたりするのが普通だったりするんですけど、今は結構つけられない子もたくさんいて」

 プール授業の再開に合わせスイミングスクールへの入会者が増加し、天白区の「平針スイミングスクール」では、去年の3割ほども入会者が増えたといいます。

子供を通わせる母親:
「やっぱりコロナでプールになかなか来れなかったこともあって、その時はすごい体力が落ちちゃって」

体験に来た子の母親:
「ずっと家ではゲームやってたりしてるんで」

 コロナ禍で水に触れる機会が激減した子供たち。このスクールでは、まずは上を向いて浮けるようになる練習や、息継ぎのタイミングを覚える練習などに力を入れていました。

平針スイミングスクールのコーチ:
「少しでも水に触れることを多くして、水の事故というのを防げるようにしていけると非常にいいと思います」