東海3県では28日、各地で猛暑日となるなど、暑い1日となりました。街では見る・食べる・修行するなど、様々な方法で涼をとる人の姿がみられました。

 名古屋市中区の大須商店街。28日行われていたのは、氷の彫刻づくり。透き通った冷たい氷がなんとも涼しげですが、28日の気温はそうはいきませんでした。

 岐阜県多治見市では、最高気温37.9℃を観測。全国で2番目に暑くなりました。

 28日の東海地方は、いたるところで猛暑日となり、愛知県豊田市も全国3位の37.8℃。名古屋も36.7℃まで気温が上がり、6月の観測史上初めて36℃を超えました。

 厳しい暑さの中、名古屋の東山動植物園では…。

(リポート)
「午前10時半過ぎです。手元の温度計で36℃の暑さになっています。この暑さの中、インドサイは日陰で水浴びして気持ち良さそうですね」

 うだるような暑さに動物たちもぐったり。もともと温かい地域に住み、暑さには強いはずのフンボルトペンギンもミストでクールダウン。

 耐えられないほどの猛暑は人間も同じで…。

動物園の客:
「思ったより暑いですね。ここ(ベビーカー)に保冷剤のマットがあってそれを(中に)入れてきて」

「ペンギンとか水の中を泳ぎながら一緒に泳ぎたいねって。凍ったこういうお茶とかを5~6本持ってきました」

 皆さん、熱中症対策を徹底していました。

 こう暑くなると食べたくなるのが、冷たいかき氷。名古屋市天白区にあるかき氷店。フワフワのかき氷が1杯200円とお値打ちで楽しめるお店で、飲食店に卸す製氷会社が営んでいます。

 27日梅雨明けし、一足早くやってきた猛暑に、氷の注文が殺到しているのだといいます。

塚本氷問屋の社長:
「梅雨が明けたので、早速今日も4件くらい昼までに持ってきてというところがあって」

 例年の6月に比べると、注文はおよそ1.5倍に。冷凍庫を見せてもらうと、需要の急増を受け、ストックが半分ほどに減っていました。

 氷の需要増の理由はもう一つあるといいます。

塚本氷問屋の社長:
「(コロナが)落ち着いてきてちょっと戻ってきました。配達も2倍から3倍くらいまた増えたというのか」

 今年は3年ぶりの「行動制限のない夏」が見込まれ、去年、コロナの影響でほとんどなかった『祭り屋台』などからの注文が増えていました。

 そして、意外な納涼スポットもありました。

 愛知県東海市で1000年以上続く妙乗院。住職が案内してくれたのは、境内に作った人工の滝。ここでは滝行の体験ができます。

妙乗院の住職:
「夏場は特にですね、女性の参加者が多くてですね、大勢おみえになられます。リフレッシュも兼ねて来られる方も多いですね」

 滝行体験は事前予約制で、月に1度開催されます。