三重県では7月1日、新たに248人が新型コロナウイルスに感染したことがわかりました。10日続けて1週間前の人数を上回っています。

 感染がわかったのは、10歳未満から100歳代までの248人です。内訳は、四日市市が61人、津市が60人鈴鹿市が24人、伊勢市が21人などとなっています。

 1日は県内の医療機関で新たなクラスターが公表されました。この医療機関では6月20日から28日までの間に、入院患者7人と職員2人のあわせて9人に感染が判明していました。

 感染が広まった経緯について、県は入院患者の中にはマスクを着用するのが困難な人がいたことや、職員が患者の食事や排せつを介助する際に接触していたことなどが可能性として考えられるとしています。

 また、県はこれまでに公表した陽性者のうち3人が、オミクロン株の「BA.5」系統に感染していたことが判明したと発表しました。

 BA.5に感染していたのは、6月下旬に公表された30代、60代、80代の合わせて3人の女性です。主に6月中に陽性が判明した感染者のうち、無作為に選んだ45人の検体をゲノム解析した結果、3人への感染が判明しました。

 3人はいずれも自宅療養中で、重症化はしていないということです。県内でオミクロン株のBA.5系統の感染が判明したのは初めてです。

 1日は、90代の女性が6月29日に亡くなったことも発表されました。この女性は、特別養護老人ホームに入所していて、別の疾患により病院に救急搬送されましたが、29日に亡くなりました。

 亡くなった後に検査したところ、新型コロナの陽性が判明したということです。死因について、県は新型コロナが直接の原因ではないとしています。

 三重県の1日時点の入院患者は、前日から5人増えて77人で、病床使用率は22.2%です。重症者は1人のままです。自宅療養者数は、83人増えて1565人です。