7月5日は国内の新型コロナ感染者が3万人を超えました。5月26日以来のことで、ここに来て全国的に感染が急拡大しています。“第7波”の襲来なのでしょうか。

 夏本番の到来と同時に、再び増加に転じた新型コロナの感染者数。

大村愛知県知事:
「事態は大変厳しい状況ではないかという風に言わざるを得ません。これまで『リバウンド』ということを申し上げておりましたが、『第7波』が襲来したと言っても過言ではない」

 愛知県では2日連続で新型コロナの新規感染者数が2000人を超え、大村知事も「第7波の襲来」と危機感を表しました。

 コロナ医療の最前線で闘う、藤田医科大学病院の岩田充永副院長。

岩田副院長:
「ここから先がコロナで入院されている方なんですけど」

 4月以降は、新型コロナの入院者数は5人以下に落ち着いていると言います。

Q.感染者が増えてきているが、これは第7波の到来?

岩田副院長:
「確かに陽性者は徐々に増えてきているんですが、重症になって入院されてくる方は増えていないので、あと1,2週間で入院患者が増えてくるかどうかというのが、判断の分かれ目になるところだと思います」

 現状、医療現場に大きな変化はないとのことですが、感染者増加の要因の一つとみられるオミクロン株の新系統「BA.5」への置き換わりには警戒しています。

岩田副院長:
「やはり(BA.5の)感染力は強いのであろうなと。ワクチンの効果で重症者が抑えられているのであれば、今後BA.5になって感染力が高くて、その分重症者が増えてくるという可能性も想定しておかなければならない」

 BA.5の特性として感染力は強いとみられ、重症化リスクについてもまだ予断を許さないとしています。

岩田副院長:
「重症化しやすい人への体調不良時の早い検査と薬。それから4回目のワクチン(が大切)」