愛知県の新規感染者数は7月12日、2月23日以来、6000人を上回りました。大村知事は「大変厳しい状況」だとして感染防止対策の徹底を呼びかけました。

大村愛知県知事:
「本日は6082であります。2月のピーク時に追いついてきている。この状況からすると明日も減るとは思えませんので、同じような状況が続くのではないかと思っております」

 大村知事は12日午後の会見で、12日の新規感染者数が2月23日以来4か月半ぶりに6000人を超えたことを受け、今後の動向に警戒感を示しました。

 急拡大の理由として、大村知事はオミクロン株のBA.5に置き換わっていること、ワクチンの3回目の接種から時間が経ち効果が落ちてきていること、人の流れが活発になっていることの3つを挙げています。

 その上で、密の回避や換気など感染防止対策の徹底を改めて呼びかけました。

 医療提供体制は直ちに逼迫する状況ではないとの認識で、飲食店への時短要請や県をまたぐ移動の制限については慎重な姿勢を示しています。

 記者会見の前に大村知事は、豊明市の藤田医科大学に開設された大規模接種会場を訪れ、4回目となるモデルナ社製のワクチンを接種しました。

 愛知県の大規模接種会場5箇所では、9月末まで予約なしで接種が可能で、県はこうした機会を活用しての接種を呼びかけています。