「業者に恩義を感じるように」と検察側指摘…町発注の工事巡る官製談合 元町職員に懲役1年6カ月を求刑
岐阜県養老町が発注した解体工事を巡る官製談合事件で、入札情報を漏らした罪に問われている元職員の男に対し、検察は懲役1年6カ月を求刑しました。
起訴状などによりますと、養老町の元職員・高木善太郎被告(49)は、2020年4月、養老町が発注した「養北こども園」の解体工事の指名競争入札で、業者に対し工事費用の見積額を漏らした罪などに問われています。
13日の初公判で高木被告は、起訴内容を認めました。
続く冒頭陳述で、検察側は「高木被告は、対応が難しい工事を依頼するうちに業者に恩義を感じるようになっていた」と指摘。常習性が顕著に認められるなどとして、懲役1年6カ月を求刑しました。
弁護側は「被告は、町を退職するなどすでに社会的制裁を受けている」などとして執行猶予付きの判決を求めました。
判決は8月4日に言い渡されます。