新型コロナウイルスの感染が拡大していますが、これまでも感染が拡大するたびに大きな影響を受けてきたのが飲食店です。12日夜、名古屋市中区の繁華街を取材しました。

 名古屋市中区の繁華街“錦三”。感染が拡大するたびに客足は遠のき、飲食店はその都度、窮地に立たされてきました。

 2022年3月21日にまん延防止措置が解除されて以降、徐々に戻ってきていた客。ところが、7月12日に感染者が一気に6000人を超え、13日は6364人。今週に入ってこれまでにない勢いで感染が拡大しています。

 この状況に気が気でないのが飲食店の関係者です。老舗の焼き鳥店『鳥勢』。

鳥勢の女将:
「通常営業がやっとできたと喜んでいたのですが、束の間の喜びだったのでしょうか…」

感染が広がるたびに時短営業や酒類の提供禁止など苦しい経営を強いられて来ました。

それでも、営業を続け、7月に入ってようやくコロナ前の7割ほどにまで客足は回復していましたが…。

鳥勢の女将:
「席がどのくらい離れているかという問い合わせが、今週から入ってきている。第7波に入ったのかなという風には感じておりました」

 取材中にも、勤め先から会食を控えるように求められた客からのキャンセルの電話が。気を揉む日々が続きそうです。

 2軒目の店としての利用客が多いスナック。6月下旬に感染者が増加に転じて以降、店を訪れる客の数が再び減り始めています。

スナックのママ:
「国が今後あまり規制をしませんと、このままいきますという感じなので、どちらかというと、お客様自身が規制されている方が多いかな」

 コロナ感染と向き合って営業を続けてきたお店。寄せては返す感染の波の中で変化も起きています。

スナックのママ:
「最近、土曜日とかね休みの日にちらほら分散して来る方もいらっしゃるので、営業体系を考えていかなければいけないかなと」

 消費者の行動に柔軟に対応してお店を守ります。

スナックのママ:
「こればっかりは、どうにもならないことなので自分たちができることをこなしていくしかない、受け止めるしかないなっていうふうに思いますね」

 コロナ禍で変わった人々の行動パターン。国や県による規制がなくても、自分たちの意識で感染を抑制することができるのか。いま、私たちに問われているのかもしれません。