三重県では7月15日、新たに1037人が新型コロナウイルスに感染したことがわかりました。3日続けて1000人を上回っていて、過去3番目に多い感染者数です。

 感染がわかったのは、10歳未満から90代までの1037人です。内訳は四日市市が213人、津市が143人、鈴鹿市が105人、桑名市が101人、松阪市が97人などとなっていて、亡くなった人の発表はありませんでした。

 15日は、新たなクラスターが2件公表され、県内の特別養護老人ホームでは、6月29日から7月12日までの間に、入所者36人と職員20人のあわせて56人に感染がわかっています。

 県内の高齢者入所施設では、7月1日から10日までの間に、入所者31人と職員12人のあわせて43人に感染がわかっています。

 感染が広まった経緯について県は、いずれの施設も入所者の中にはマスクを着用するのが困難な人がいたことや、職員が入所者の食事や入浴を介助する際に、接触していたことなどを上げています。

 食堂などの共有スペースで入所者同士が会話したことなどが可能性として考えられるとしています。いずれの施設も新規入所の受け入れを当面の間停止しています。

 また、15日はオミクロン株「BA.2」系統の亜系統である「BA.2.12.1」系統の感染者が、三重県で初めて確認されたことがわかりました。

 BA.2.12.1系統への感染者がわかったのは、県内に住む90代の女性2人です。県がオミクロン株の陽性者58人に対してゲノム解析を実施したところこの女性2人がBA.2.12.1系統に感染していたことがわかりました。

 2人の女性に海外渡航歴はなく、重症化はしていないということです。

 県によりますとBA.2.12.1系統は、これまで主流だったBA.2系統と比べ、感染力が約25%高く、ワクチンなどの免疫力をすりぬける可能性があるということです。

 15日時点の三重県の入院患者は、前日から1人増えて161人で、病床使用率は35.2%です。重症者は1人のままです。

 自宅療養者数は600人増えて6123人になり、県内では初めて6000人を超えました。