新型コロナの「第7波」は都市部以外も感染が拡大しています。三重県の南部でも6月下旬から感染者が急増し、入院患者を受け入れる病院が対応に追われています。

 新型コロナの入院患者の対応に追われる病院スタッフ。伊勢市立伊勢総合病院では、重点医療機関として新型コロナの入院患者を受け入れるため、24の病床を確保していますが…。

循環器内科の医師:
「5月くらいにはいったんゼロになった日もあったんですけど、6月になってから(入院患者が)十何人まで増えた」

 急拡大する第7波は都市部だけではなく、地方にも及んでいます。

 三重県では、7月13日から5日続けて新規感染者が1000人を超え、14日には過去最多の1224人に。20日も1051人となりました。

 中でも特に増加率が目立つのが、伊勢市や志摩市などの南勢エリアです。7月12日までの1週間の平均で、人口10万人あたりの新規感染者数は38人と、他のエリアを上回っています。

循環器内科の医師:
「(高齢者)施設に入所されているような患者さんが大多数で、介護度が高い患者さんが多くて、それによる看護師の対応が非常に難しい」

 現在の入院患者は7人でまだ病床には余裕がありますが、専門医が少なく、今後入院患者が増えると対応が大変になるということです。

 また東紀州地域の中核病院・尾鷲総合病院では、7月9日から10日にかけて医師6人に新型コロナの感染が判明し、11日から20日まで救急外来などの新規の受け入れを停止しました。

 新型コロナの急拡大は、医療資源が限られる地方の病院にも影響が及び始めています。