三重県では7月21日、新たに2279人が新型コロナウイルスに感染したことがわかりました。これまで過去最多だった7月14日の1224人を1000人以上上回りました。

 感染がわかったのは、10歳未満から100歳代までの2279人です。内訳は、四日市市が345人、津市が327人、桑名市が304人、鈴鹿市で238人、松阪市が174人などとなっています。

 21日は、新たなクラスターが3件公表されました。県内の有料老人ホームでは、7月6日から15日までの間に、入所者6人と職員2人のあわせて8人に感染がわかっていました。

 県内の医療機関では、6月29日から7月10日までの間に入院患者24人と職員9人のあわせて33人に感染がわかっていました。

 社会福祉施設では、7月7日から14日までに入所者45人と職員20人の合わせて65人が感染したことがわかっていました。

 感染が広まった経緯について県は、いずれの施設も入所者の中にはマスクを着用するのが困難な人がいたことや、職員が入所者の食事などの介助をする際に、接触していたことなどを上げています。

 3施設はいずれも新規入所の受け入れを当面の間停止しています。

 また21日は、90代の女性が7月20日に亡くなったことも発表されています。

 この女性は、県内の高齢者施設に入所していて、陽性判明後もこの施設で療養していましたが、20日に亡くなりました。死因について、県は新型コロナが原因だったとしています。

 21日、新規感染者数が初めて2000人を超えた三重県では、一見勝之知事が緊急会見を開き、感染拡大の要因について「感染力が強い『BA.5系統』への置き変わりが考えられ、8月上旬まで2000人くらいの数値が続くと予想している」と話しました。

 また、県民に対してはマスク会食や室内換気、ワクチン接種などの感染防止対策を徹底するよう呼びかけました。

 21日時点の三重県の入院患者数は、前日から11人増えて178人で、病床使用率は38.6%です。重症者はゼロで6月27日以来24日ぶりです。

 自宅療養者数は1493人増えて9323人になりました。