三重県では7月28日、新たに3507人が新型コロナウイルスに感染したことがわかりました。前日の2560人を大きく上回り、過去最多となりました。

 新たに感染がわかったのは、10歳未満から100歳代までの3507人です。内訳は、四日市市が702人、津市が601人、桑名市が387人、鈴鹿市が325人、松阪市が264人、伊勢市227人などとなっています。

 感染者が急激に増えた理由について県は、感染者のカウント方法を28日から変更したためとしています。

 これまでは、感染が判明した人に対して、各保健所が感染経路などの調査をした後に、調査結果を県に報告してからカウントしていたため時間がかかっていました。

 28日からは、感染判明の届け出を保健所が県に提出した時点でカウントして公表することになりました。それに伴い28日は新たなカウント方法に加え、まだ報告を受けていなかった調査済みの陽性者の人数がプラスされて急激に増加しているということです。

 28日は、80代の男性2人が27日に亡くなったことも発表されています。

 このうち県内の高齢者施設に入所していた男性は、新型コロナの感染がわかった後もこの施設で療養していましたが27日に亡くなりました。この男性は基礎疾患があったということで、死因について県は「新型コロナが直接の原因ではない」としています。

 もう1人の男性も基礎疾患があり、県内の医療機関に入院していましたが、陽性がわかり27日に亡くなりました。この男性の死因は新型コロナだということです。

 また28日は、新たなクラスターが2件公表されました。7月20日までに入所者11人と職員9人のあわせて20人に感染がわかった特別養護老人ホームと、7月16日までに、入所者18人と職員7人のあわせて25人に感染がわかった高齢者入所施設の集団がそれぞれクラスターとなりました。

 感染が広まった経緯について、県はいずれの施設でもマスクの着用が困難な入所者がいて、職員が入浴などの介助をする際に接触していたことや、食堂や風呂などの共有スペースで入所者同士が会話したことなどが考えられるとしています。

 28日時点の入院患者は、前日から4人減って214人で、病床使用率は43.9%に下がっています。重症者はゼロのままです。

 自宅療養者数は2281人増えて1万8283人で、7日続けて1万人を超えました。