三重県南伊勢町の町立病院で男性職員が現金を着服していた問題で、総額がおよそ1億6800万円にのぼることが明らかになりました。

 38歳の元職員の男性は、町立南伊勢病院や上下水道課に勤務していた2017年以降、病院の預金通帳から勝手に現金を引き出すなどして着服を繰り返していたことが、町の調査で発覚していました。

 南伊勢町は8月1日、内部調査の結果、着服の総額がおよそ1億6800万円にのぼると発表しました。

 男性は2022年6月に懲戒免職処分となっていて、金の使い道について「アイドルのコンサートやインターネットゲームに使った」などと話していました。

 男性はこれまでに650万円ほどを町に返していますが、警察は町からの相談を受け、捜査を進めています。

 今回の問題を受けて南伊勢町は、町長ら合わせて11人に減給などの処分を下しています。