夏の甲子園で、新型コロナウイルスに集団感染し、一時は出場が危ぶまれた県立岐阜商業高校が9日、選手を10人入れ替えて試合に臨みました。

 第4試合に登場した県立岐阜商業高校。新型コロナの集団感染により開会式を欠席し、大会出場も危ぶまれましたが、高野連がガイドラインを改訂。

 登録選手全員が、試合前の72時間以内にPCR検査で陰性を確認できれば、選手を入れ替えて出場できるようになりました。

 これを受け、エース・井上投手や岐阜大会決勝でサヨナラホームランを放ったキャッチャーの村瀬選手など、当初登録していた18人中、主力を含む10人を入れ替えて臨むことに。

 9日は、生徒ら合わせておよそ400人もバスで応援に向かいました。

鍛治舎巧監督(8日):
「異例の対応だと思うんですよね。本当にありがたい話だと思います。岐阜に帰った選手たちのためにも、思い切った試合がしたい」

 新メンバー2人を含むスタメンで、兵庫県の社高校に挑む県岐商。2回表、2アウトの場面で新たに登録された高橋選手がヒット。さらに2アウト1,2塁とチャンスを作りますが、この回、得点に至りませんでした。

 その裏、連続ヒットなどを浴びて4失点。その後も点差を離された県岐商は8回表に1点を返しますが、反撃はここまで。10対1で敗れました。