8月15日に岐阜県の北アルプスで急な岩場から滑落した男性が、5日目になって救助されました。

 8月15日午前9時前、高山市の奥穂高岳近くで、奈良県から来た団体職員の男性(56)が「ジャンダルム」と呼ばれる岩山に向かう途中に足を踏み外し、30メートルほど転落しました。

 男性は自ら消防に通報し、連絡を受けて駆け付けた岐阜県警の山岳警備隊がすぐに男性を発見。救助にはヘリコプターが必要でしたが、悪天候でフライトできなかったということです。

 警察は2人1組で食料を運び、19日まで24時間交代で男性に付き添い続け、19日朝に天候が回復したことから県警ヘリで救助しました。

 男性は左足などを骨折したとみられますが、命に別状はないということです。

「ジャンダルム」は標高3163メートルの急な角度の岩山です。