新型コロナの水際対策が緩和され、9月7日から1日あたりの入国者の制限が5万人に引き上げられました。東海地方でも外国人観光客の増加に期待が高まっています。

 飛騨の小京都・岐阜県高山市。古い町並みが人気で、6月の入国緩和からちらほらと外国人観光客の姿を見かけるようになりました。

 7日から始まったさらなる入国制限の緩和。1日あたりの上限が2万人から5万人に引き上げられたほか、条件付きで陰性証明が不要に。添乗員の同行を伴わないパッケージツアーもOKになります。

 早速、恩恵を受けた旅行者も。

帰国した大学生:
「韓国経由でスペインから帰ってきました。今日から3回のワクチンの接種証明だけでいいってことで、向こうでPCRを受ける必要がなくなりました」

 スペインで観光を楽しんだ大学生は、制限緩和のおかげでスムーズに帰国できたと言います。

 中部国際空港では9月から、ソウルやハワイなどを結び週45便運航していますが、制限緩和を受けてさらなる増便も検討しているということです。

 さらに期待が高まるのが…。

中部国際空港広報グループの担当課長:
「こちらが個別のブランドのショップ、それからセントレア直営の総合免税店のエリアになりますが、国際線の旅客便の再開に連動しまして、かなりお客さまのにぎわいが増してきたという状況でございます」

 外国人旅行客の受け入れ再開後の2022年7月、中部国際空港の免税店の売上は1億2000万円で前年の16倍に。今回の緩和でさらなる売上アップに期待がかかります。

中部国際空港広報グループの担当課長:
「外国人のお客さまも増えてまいりますので、例えば日本酒であるとか、お酒・たばこ・化粧品など色々ありますけれども、外国人のお客さまに受け入れられる魅力のあるラインアップにしていこうと」

 名古屋駅にあるホテルでは、外国人客を迎え入れる準備を着々と進めています。朝食のブッフェでは…。

名古屋マリオットアソシアホテルの総支配人:
「まず牛乳ですけれども、コロナの時は国内の方しかいらっしゃいませんのでミルク1点だけだったんですけども、今回は3種類ということで、特にヨーロッパの方は低脂肪を好まれますので、低脂肪、ソイ(豆乳)を揃えまして」

 ベーコンは肉厚のものだけではなく、欧米人が好むカリカリに焼いたクリスピータイプも。卵料理だけが並ぶエッグステーションも用意します。

 またメニューの表記も一新。英語表記を上に、日本語表記を下に変更しました。

 コロナが流行した2020年以降に入ってきた社員は、これまで接客で実際の英語を使うことがほとんどなかったため、外国人スタッフが宿泊客を演じ、チェックアウトの模擬練習を行っています。

入社2年目のスタッフ:
「今はまだ業務的な会話で終わってしまうことが多いんですけど、一歩踏み込んで、プラスアルファでお声がけをして、英語でもちゃんとおもてなしができるようになりたいなと思っています」