名古屋市の3つの中学校で14日、生徒が熱中症とみられる症状を訴え、3校合わせて19人が救急搬送されました。いずれも学校行事の体育大会に向けた練習をしていたということです。

 名古屋市名東区の香流中学校。グラウンドには多くの救急車が集まっていました。

 学校によりますと、14日午過ぎ、2年生の女子生徒が相次いで体調不良を訴え、救急搬送されました。熱中症とみられています。

(リポート)
「熱中症の生徒がでたという中学校です。私が到着してからも、次々と救急車がやってきます」

 当初、体調不良は6人とされていましたが、症状を訴える生徒が相次ぎ、最終的に12人を搬送。そのうち4人は意識が朦朧とした様子だったということですが、命に別条はないとみられています。

 香流中学校では当時、9月21日の体育大会に向けた練習が行われていて、搬送された生徒たちはクラス対抗の大縄跳びをしていたということです。

香流中学校の教頭:
「マスクなしでやっておりましたし、水筒・タオルは持参をさせて、休憩時間もかなり多くとりながら実施していた。クラス対抗ということで子供らが必死になってしまったものですから、今後注意しなくてはいけないところだと反省しております」

 名古屋市では14日、最高気温34度を観測。市内の中学校で熱中症とみられる同様の搬送事例が相次ぎました。

 千種区の今池中学校では、1年生の生徒4人が気分が悪いと訴え一時保健室へ。呼吸の乱れもみられたことから救急搬送されました。

 熱田区の宮中学校でも生徒5人が体調不良を訴え、このうち3人を搬送。嘔吐してしまった生徒もいたといいます。いずれも体育大会の練習中だったということです。

 9月に入っても続く暑さ、まだまだ注意が必要です。