亡くなった妻の携帯電話にかかってきた嘘の電話で、名古屋市天白区の60代の男性が現金およそ900万円を騙し取られました。

 警察によりますと、今年8月、天白区に住む60代の男性が解約せずに持っていた亡くなった妻の携帯電話に、探偵を名乗る男から「今かけている携帯電話が詐欺に使われた」「被害者が生活に困っている」などと電話がありました。

 その後も警察官などを名乗る男から「事件が解決したらお金を返せる」などと電話があり、男性は20回にわたり、現金合わせておよそ900万円を指示された口座に振り込み、騙し取られました。

 9月末に男らと急に連絡が取れなくなったことから男性が不審に思い、3日警察に相談して事件が発覚したということです。

 警察は「『お金を返すからATMに行け』は詐欺です」などと注意を呼び掛けています。