「国葬反対」を巡るツイッターへの投稿で問題となった小林貴虎三重県議会議員。辞職勧告決議案が採決され、わずか1票差で否決されました。

小林県議:
「(Q.今の気持ちは?)もう結果を見届けるしかないので、何も明確なことは言えないですね」

 19日朝、報道陣を前にそう語った自民党の小林貴虎三重県議。

 小林県議は「国葬反対の8割が隣の大陸から」などとツイッターに投稿し、その後、撤回。この投稿を巡り、旧民主党系の新政みえなどが「投稿は人権侵害に当たり、議会の信頼も損ねた」などと指摘し、辞職勧告決議案を提出していました。

 19日午前の本会議。

共産党・山本里香議員(賛成):
「SNSでの根拠に基づかないとされる発信をされていること。このままにして議員を続けることは許されません」

自民党・津田健児県議(反対):
「われわれ自民党議員が知る彼は、外国の事であっても、中国において迫害されているウイグル人のために、関係者を呼んで勉強会を開いたこと。人権意識の高い議員であり、人の気持ちに寄り添うことができる優しい人間であります」

 そして…。

「起立少数であります。よって本案は否決されました」

 賛成は新政みえや共産党など22人。自民党など23人は反対に回り、1票差で否決されました。

 わずか1票差の否決という結果に、県民からは…。

三重県民:
「えー、そうですか!理由は?っていう、その人しかできない何かがあるのかなとは思えない」

別の三重県民:
「否決は何でされたのかなと思います。(議会が)守ったのかなと思いますけど」

 採決後に取材に応じた小林県議。今後のSNSの投稿について…。

小林県議:
「ツイッターは恐らくもう使わないと思います。フェイスブックはちょっとまだ分からないですね」

 自身の進退については…。

小林県議:
「あくまでも辞任勧告の決議という事で、私自身の禊というのはやっぱり選挙だと思いますので、選挙に出られるかどうか今のところ分からないですけども、県民の皆さんに判断いただくことが最終的な禊」

 2023年春に予定される次の県議選への出馬に意欲を示しました。