紅白出場経験のある大物演歌歌手・山川豊さんが、自治体のPRのため、「山川豊」という名前を変えて、一役買うことになりました。

 2023年に市が誕生して80年目を迎える愛知県豊川市。市役所に飾られたPRポスターには…。

(リポート)
「いなりんの隣に、こちら…すごい頭!『豊』って書いてますね。山川豊さん、すごいインパクトがあります」

 大物演歌歌手の山川豊さん。市の担当者に経緯を聞きました。

豊川市企画部の担当者:
「演歌歌手の山川豊さんなんですけども、豊かな山、豊かな川、豊かな豊川をイメージをしたく、ぜひ『豊川豊』に改名していただけないかと打診させていただきまして。山があって川があって、さまざまな魅力が豊かで…気付いたら山川豊さんだとなりました。少々ダジャレっぽいんですけども」

 80周年を記念したPR動画では、山川さんが豊川豊への改名を決意する「プロローグ編」に加えて、「文化編」や「自然編」など豊川の魅力を発信する短編映像が合わせて7本。

 豊川市が出荷量日本一を誇るバラをイメージしたピンクのかつらに、いなり寿司をモチーフにしたという派手なゴールドの衣装。なんともインパクトがあります。

 山川さんの起用について、豊川市民の反応は…。

豊川市民:
「いいんじゃないでしょうか。名前を改名して、応援します。豊川を盛り上げていこうという方なので」

別の豊川市民:
「男気があるなって。豊川自体をPRしてくれるのはすごく嬉しい。もっと豊川が有名になってほしいので」

 評判は上々。商店街では…。

商店街の店の人:
「いいと思いますよ。街が元気になるなら」

別の店の人:
「山川さんが?という感じで、本当に驚きました。豊川の街にぴったりのお名前もね。市政80周年ということで、今コロナ禍でこんな調子ですので、ぜひ良い形で盛り上がってもらいたいですね」

 今回の「改名」、本人に気持ちを伺いました。

山川豊さん:
「デビューして41年目ですから、この辺でちょっとアピールしないといけない、そんな時期に来ているんじゃないかなと僕自身が思っていたんですよ。僕は一発OKでしたね。一目見たら分かるような、そういうものがあったらいいんじゃないかなと思っていたら、あったんですよ、例のカツラがね。コロナ禍で本当に皆さんが大変な思いをして、やる以上は中途半端ではやりたくないと」

 撮影では自ら積極的に意見を出し、全力で挑んだという山川さん。

山川豊さん:
「若い方から子供を含めてご年配の方まで見ていただいて、もちろん豊川市のPRなんだけど、喜んでもらって全国に広がっていけばいいなと」

※画像は豊川市提供