名古屋市は、エスカレーターに乗る際に「歩かず立ち止まって」の利用を、新たに制定する条例で義務化する方針を示しました。

 名古屋市は10日の市議会で、エスカレーターの利用者に「歩かず立ち止まった状態で利用しなければならない」と義務付ける条例を制定する方針を示しました。

 エスカレーターのある施設の管理者に対しても周知を義務付けますが、罰則規定は設けないということです。

 来年2月の市議会定例会に条例案を提出し、半年間の周知期間を置いた上で10月から施行する考えです。

 名古屋市では昨年度、エスカレーターに関連した救急出動が133件あったほか、今年4月から5月に駅や商業施設などで行った市の調査では、21.3%の人がエスカレーターを歩いたり走ったりしていました。