岐阜県高山市の奥飛騨温泉郷に、地熱を利用した発電所が完成しました。

 中部電力グループのシーエナジーなどが建設した「奥飛騨温泉郷中尾地熱発電所」は、焼岳のふもとに完成し30日、竣工式が開かれました。

 およそ45億円をかけて建設された発電所は、中尾温泉で掘られた地下およそ1500メートルの井戸から噴出する蒸気でタービンを回して発電し、出力は4000世帯分の電気をまかなえる規模だということです。

 地熱発電は太陽光や風力と違い、天候に影響されることがないクリーンエネルギーで、温泉大国の日本は地熱資源が豊富にあるため、今後の普及が期待されています。

 この地熱発電所では、12月1日から商業運転が始まります。